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2004年04月16日 トリビュートアルバムとは(尾崎豊 橘いずみ)

近頃、やたら「トリビュートアルバム」なるものを目にする。
古くは1997年発売された加山雄三トリビュート「60 CANDLES」あたりがはしりだったが、今年に入ってからはほぼ毎月誰かのトリビュート盤が出ている。

トリビュート盤の利点は参加アーティスト目当てで聞いた人には「へえ。XXさんが尊敬しているアーティストでこんないい曲を作った人が昔いたんだ。」と、古きよき楽曲に触れるよい機会となり、トリビュートされるアーティスト目当てで聞いた人には「XXを聞いて育ったアーティストに今こんないい奴らがいるのか」と参加アーティストの音楽性に触れるいい機会となることである。

「tribute」とは英和辞典で調べると「賛辞、敬意を表する 」とある。
しかし、昨今発売されているトリビュート盤なかには「敬意」を感じないものもある。

間もなく発売となる自身のアルバムの宣伝がてら参加しただけというお粗末なケースもあるという。「初めて聴いた曲ですがいい曲ですね」などと平然と言っている。

それじゃあ、ただカラオケで歌ったのとあまりかわらない。
それは「トリビュートアルバム」ではなくただの「カバーアルバム」である。
トリビュート盤はいわば、参加アーティストが聞いて育ったアーティストへの敬意なのだから、原点がカラオケと変わらないのではその人の本質を疑ってしまう。

しっかりトリビュートした上で、楽曲を自分のフィルターを通して独自の解釈で表しているものを聞くと斬新でわくわくする。

さて、尾崎豊トリビュートが発表された。BOOWYトリビュートのひどさに愕然としていたが、こちらは秀逸。特に橘いずみの「路上のルール」はすばらしい。



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