MUSIC MAIN PAGEに戻る

2000年6月13日 VISITORS-新しい予感-(佐野元春)

突然「TONIGHT」が聞きたくなって、久しぶりに佐野元春のアルバム「VISITORS」を聞いた。
「VISITORS」は1984年に発売されたアルバム。当時「SOMEDAY」のヒットで絶頂だった彼が、それを断ち切るかのように突然ニューヨーク行きを発表し、一年の滞在の後発表された。
それまでは、"ブルース・スプリングスティーン" ばりの8ビートR&Rテイストな楽曲が多かったが、このアルバムでは16ビートの「ラップ・ヒップホップ」的手法が用いられ、音楽界に一石を投じた。
(今でいえば、福山雅治Dragon Ashのような曲を突然はじめたようなもの。といえばわかりやすいかも。)

何度も聞いたアルバムだが、なぜだか新鮮味は全く失せていなかった。
もちろん、現在の日本のヒップホップ市場の「先駆け」にもなったほど時代の先端を行っていたアルバムだから 今聞いても古臭く感じないのもあるけど、それ以上に感じたことがある。

それは、他ならない「僕自身」が「新しさ」を今、非常に渇望していたということだ。
新しい、才能ある歌い手たちが続々と現れてはいるが、どうも満たされない。
(キリンジ が気になっているが、まだ圧倒的に引き込まれる「何か」が見つからないので躊躇している。)

そう。うまく説明できないが、一度耳にしたら、気になって無性に何度も聞きたくなる「何か」がある曲にめぐり合えていないのだ。
橘いずみの「失格」。 スピッツの「ロビンソン」。 中村一義の「永遠なるもの」。 ゆずの「夏色」。
これらの曲をはじめて耳にしたとき(大抵は、街で流れていたり、ラジオで聞こえたりという偶然耳にした)の、 あの衝撃がない。音楽の聴きすぎで耐性がついてしまったのだろうか。

今、ひとつの「区切り」を迎えようとしている気がする。
宇多田ヒカル倉木麻衣浜崎あゆみ小柳ゆき らがバランスよくチャートをにぎわせ、 つんく小室哲哉 プロデュース作品群はピークをすでにこえた。ある曲に偏重することなくバランスがとれているから、 サザンオールスターズ や福山雅治の曲が正当に評価されている。

しかし、時代とともに「転がり」続ける音楽。この安定バランスを打破する「すごい曲」が現れる。
そんな「予感」が「期待」とともにある。


ご意見、ご感想ください
こちらからアンケート形式で簡単に送信できます


メールでなく掲示板に感想したい方は こちら。


[ INDEX/WHAT'S NEW/GREETING/MUSIC MAIN PAGE/BBS]
[COLUMN/LINK/HOME/BEST ALBUM]